半年前から続く腰痛による動作制限の改善例

【現症】腰部右側の筋肉群は、触診上、左側と比べて全体的に筋緊張が高い。しゃがみ込み動作や立位胸腰部前屈動作にて腰部右側の第2腰椎から第4腰椎高位付近に痛みあり。胸腰部前屈可動域（以下、ROM）約60°で痛みあり。
【検査所見】下肢に神経学的異常なし
【治療と結果】まず、腰部右側の突っ張り感を一番感じる部分に緩消法を実施。約2分後、筋弛緩を確認。立位での胸腰部前屈ROM約60°での痛みは10から0（NRS改変）となり、痛みなくROM約75°まで可能となった。
　更に同部位に継続実施。約15分後、立位胸腰部前屈ROMは約90°まで可能となり、痛みは出現しなかった。また、しゃがみ込み動作での突っ張り感は主観で消失しており、とても動作が楽になったとの報告を受けた。腰部側面の小指押圧深は、右側面が2.5ｃｍから3.5ｃｍに、左側面が3ｃｍから3.5ｃｍに変化し、筋緊張の減少が確認できた。