9ヶ月前の上腕骨外科頚骨折術後の関節可動域制限が改善した例

【現症】右肩関節の自動屈曲約９０度で三角筋全体に筋緊張が起こり痛みによる関節可動域（以下、ＲＯＭ）制限を起こす。
【施術と結果】本症例は上腕骨外科頚骨折術後の安静による筋緊張が要因と考え、痛みのある三角筋を触察したところ、三角筋全体に筋緊張を確認した。
　三角筋に約5分施術し三角筋全体に筋弛緩を確認した結果、右肩ROMは自動で屈曲約115度と大きくなり、痛みは１０から８（NRS改変）と小さくなった。
　三角筋が弛緩しても上腕骨大結節周辺に痛みが残存していることから、肩関節屈曲による痛みの要因は上腕骨大結節に停止している小円筋の緊張と考えた。触察によって小円筋周辺に筋緊張を確認し約3分施術し筋弛緩を確認した結果、右肩ROMは自動屈曲１６５度と大きくなり、痛みは１０から０（NRS改変）となった。
　施術後、「今日から後頭部を洗える」と大変喜んでおられました。