【主訴】両手が冷えて辛い。
【既往歴】-
【現病歴】約10年前より両手が冷えており、約5年前からは両上肢全体に冷えを感じ、季節に関わらずアームウォーマーが欠かせなくなっている。
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【現症】触察により冷えが両上肢全体にわたっている事を確認。
【施術内容・結果】本症例は、約10年前より続く慢性的な症状であり、両上肢の冷えがある事から両上肢・腰部の筋緊張による血行不良が要因と考えた。
触察により左肘尺側周辺に筋緊張を確認したため、筋緊張部位に緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認。結果、左手および左前腕の冷えが主観により約2割減少したと報告を受けたので、さらに同部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した後、左手および左前腕の冷えの症状の変化を尋ねると、主観により約5割減少したと報告を受けた。
同部位周辺を触察すると筋緊張が消失していたため、左上肢の冷えの症状に対して左鎖骨近位端周辺に触察を進めると筋緊張を確認したため、筋緊張部位に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、左上肢の冷えが主観により約5割減少したと報告を受けた。右上肢も冷えを訴えているので、左上肢と同様の手順で緩消法を行った結果、右上肢の冷えが主観により約5割減少したと報告を受けた。この時点で冷えの症状が左右共に約5割残存していることから、両鎖骨周辺の筋緊張が広範囲にわたっていると判断。
その要因は腰部の筋緊張と考え、触察すると腹側の第10肋骨際に筋緊張を確認したため、筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、両上肢の冷えが主観により約7割減少したため、引き続き同部位とその周辺に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認。結果、両上肢の冷えが主観により消失したとの報告を受けた。
施術後に両手を触察すると、左右共に手に冷えを感じない事が確認でき、手にこれだけぬくもりを感じることはここ最近では記憶にないとの報告を受けた。