【患者】90代前半 女性
【主訴】歩くときに膝の前側が痛い
続きを読む
【現症】歩行時に膝部膝蓋骨周辺に痛みがあり、介助なしでは歩行が困難である。同伴の娘さん曰く、認知症状のため会話困難である。
【施術と結果】本症例の膝部の痛みは、上前腸骨棘付近の筋緊張によると考えられたので、上前腸骨棘内側周辺の筋緊張を緩消法にて弛緩した。約2分の施術後、起立の速さ、介助時にかかる荷重から依存が減少したことを同伴者の目からも確認できた。
その後も上前腸骨棘内側周辺の筋緊張に対し緩消法を約10分の施術を行い、施術終了後は、来院時と比較して歩行速度がおよそ1.5倍にあがり、介助者への依存がさらに減少していることを、同伴者によって確認できた。
また意味を訴える発言が、無くなったことからも痛みが減少していると施術者、同伴者ともに確認できた。