【患者】40代後半 男性
【主訴】10ヶ月前に交通事故で腰が痛くなり、多少の改善は見られたものの、痛みが残り続けていて辛い。
【現病歴】これまでに1年に一度程度、急性腰痛症を発症していた。約10ヶ月前に交通外傷(軽自動車で信号待ち停車中、後方から追突された)で受傷。以後、約半年間のリハビリ通院を実施するも完治せず、後遺障害診断を受けた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代後半 男性
【主訴】10ヶ月前に交通事故で腰が痛くなり、多少の改善は見られたものの、痛みが残り続けていて辛い。
【現病歴】これまでに1年に一度程度、急性腰痛症を発症していた。約10ヶ月前に交通外傷(軽自動車で信号待ち停車中、後方から追突された)で受傷。以後、約半年間のリハビリ通院を実施するも完治せず、後遺障害診断を受けた。
続きを読む【現症】第3・第4腰椎高位の正中から左右外側へ約4横指の部位に、安静時から痛みが残存している。
【施術と結果】本症例は、交通事故による外傷後に痛みが長期にわたり残存しており、以前からの急性腰痛症の既往歴もあることから、腰部側面の筋緊張が痛みの主要な要因であると推察された。現症の訴えに基づき、第3・第4腰椎高位の正中から左右外側へ約4横指の部位の筋緊張亢進を触察により確認し、施術開始箇所とした。
施術者①の施術開始から約2分で筋緊張の弛緩が触知され、痛みは主観で10から6(NRS改変)に軽減したとの報告を受けた。変化が認められたことから、同部位への施術継続を決定した。
次に施術者②に交代し、施術を継続した。約4分の施術で、痛みは10から4 (NRS改変)に軽減したとの報告を受けた。
その後、施術者①に再度交代し、施術を継続した。約6分の施術で、痛みは10から0 (NRS改変)と消失した。痛み消失後も残っていた違和感に対してさらに約3分間の施術を行ったところ、違和感も主観で0となった(消失した)との報告を受けた。
【考察】本症例は、交通事故による外傷後、長期にわたるリハビリテーションを経ても残存していた腰痛が、筋緊張の弛緩によって即座に改善した一例である。後遺障害診断を受けるほどの慢性疼痛であっても、その要因が筋緊張にある限り、緩消法が有効な選択肢となり得ることが示唆される。
【その他】本症例は、しん整形外科にて緩消法認定技術者である秦(施術者①)、渡邉(施術者②)の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認できた症例であった。