【患者】70代後半、女性
【主訴】椅子に座る旦那の姿勢を直そうとした時に右肩を痛めた。服を着る時にも辛い。
【現病歴】約1ヶ月前、椅子に座る旦那さんの姿勢を直そうとして右肩痛が発生。以後、痛みが継続している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代後半、女性
【主訴】椅子に座る旦那の姿勢を直そうとした時に右肩を痛めた。服を着る時にも辛い。
【現病歴】約1ヶ月前、椅子に座る旦那さんの姿勢を直そうとして右肩痛が発生。以後、痛みが継続している。
続きを読む【現症】右肩関節の自動可動域(以下、ROM)は、外転約90°で痛みあり。
【検査結果】drop arm sign(-)
【施術と結果】触診にて、肩周囲と、外転時に側胸部から腰部側面にかけて強い筋緊張を認めた。従って、本症例の原因は、肩周囲および腰部側面筋群の筋緊張亢進のため、外転時に突っ張ってROM制限が発生していると推測した。
外転時に主観にて、肩よりも側胸部から腰部にかけての引張感のほうを強く感じていたため、まずは腰部側面から施術を開始。腰部側面の小指押圧深は約2cmだった。
施術開始から約3分後、同部の筋弛緩を確認。ROM外転約90°での痛みは10から7(NRS改変)と小さくなり、約95°までは痛みが増えること無く挙げられた。効果ありとの事から、同部への施術を継続する事とした。
その後、約20分施術。ROM外転約95°での痛みは10から0(NRS改変)と消失し、約120°まで可能となった。腰部側面の小指押圧深は約4cmへと改善していた。
【考察】腰部側面の筋緊張亢進は、肩周囲の筋緊張およびROMと強く関係する事を実感できた症例であった。