【患者】40代後半、男性
【既往歴】-
【主訴】3か月前、仕事中に指を挟んでしまい、手を握るのが難しい。
【現病歴】約3か月前の仕事中に物の間に指を挟んで左環指近位指節間関節(以下PIP関節)に痛みが発生。3ヶ月経っても痛みが引かないため、ご相談を受けた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代後半、男性
【既往歴】-
【主訴】3か月前、仕事中に指を挟んでしまい、手を握るのが難しい。
【現病歴】約3か月前の仕事中に物の間に指を挟んで左環指近位指節間関節(以下PIP関節)に痛みが発生。3ヶ月経っても痛みが引かないため、ご相談を受けた。
続きを読む【現症】安静時痛はなく、物を握る動作をしたときに左環指背側に痛みが生じる。関節可動域(以下ROM)左環指下PIP関節屈曲約60°で痛みを訴えた。
【施術と結果】本症例は、左環指下PIP関節屈曲動作時の痛みを訴えており、受傷時の強い衝撃により左総指伸筋腱及び左前腕伸筋群が過緊張となったことが一つの要因であると考えられた。
まず、痛みを訴える左環指下PIP関節周辺を触察し、緊張が確認できたため、緩消法にて約1分弛緩したところ、左環指下PIP関節屈曲約60°での痛みが10から7(NRS改変)となった。
腱の弛緩が難しいため、左前腕伸筋群への施術に移行することとし、左前腕伸筋群周辺を触察したところ、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約2分弛緩したところ、左環指下PIP関節屈曲約60°での痛みは10から2(NRS改変)となり、日常生活上の可動域制限は確認できなくなった。
痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、左環指下PIP関節屈曲時の痛みは10から0(NRS改変)となった。
ご本人の都合により短時間の施術となったが、「痛みがきれいさっぱりなくなって良かったです。」とお喜びの声を頂いた。