【患者】70代前半、女性
【主訴】靴下を履くときに右脚の付け根が痛くて曲げにくい。
【現病歴】約1年前、特に誘因なく右鼠径部痛が発生。近医整形外科を受診し、右変形性股関節症の診断を受けた。以降リハビリ通院を行っているが、まだ明らかな動作改善を感じない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半、女性
【主訴】靴下を履くときに右脚の付け根が痛くて曲げにくい。
【現病歴】約1年前、特に誘因なく右鼠径部痛が発生。近医整形外科を受診し、右変形性股関節症の診断を受けた。以降リハビリ通院を行っているが、まだ明らかな動作改善を感じない。
続きを読む【現症】長座位からの靴下装着動作(以下、同動作)にて右鼠径部に痛みを感じる。右股関節自動屈曲約95°にて痛みが出現。
【検査結果】レントゲン検査にて、右変形性股関節症の進行期(grade3)の所見あり。
【施術と結果】本症例の痛みは、過去の外傷等の既往が無く発症しており、また、レントゲンにて骨壊死や骨腫瘍等の骨病変が無いことから、右鼠径部の筋腱群の緊張亢進によるものと考えた。
仰臥位にて、触診で鼠径部の最も緊張が高く感じる箇所から施術開始。約5分で施術部の筋弛緩を確認。同動作による股関節自動屈曲約95°での痛みは10から1〜2(NRS改変)と小さくなった。
変化が見られた事から、同部への施術を継続。約20分で更なる筋弛緩を確認。同動作による股関節自動屈曲約95°での痛みは消失し、約120°まで可能となった。また、その時に感じる痛みを施術前の約95°時と比しても10から2(NRS改変)と小さくなっていた。靴下の装着動作が楽になった、と喜んで頂けた。