【患者】50代後半、男性
【既往歴】-
【主訴】半年前から急に首が痛くなり、首を傾ける動作が難しく感じる。
【現病歴】約6か月前から、特に誘因なく後頚部痛が発生するようになり、頚部右側屈時・右回旋時に痛みが強く、車の運転が不安。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半、男性
【既往歴】-
【主訴】半年前から急に首が痛くなり、首を傾ける動作が難しく感じる。
【現病歴】約6か月前から、特に誘因なく後頚部痛が発生するようになり、頚部右側屈時・右回旋時に痛みが強く、車の運転が不安。
続きを読む【現症】安静時痛もあり、頚部右側屈約10°、右回旋約30°で痛みが強くなる。
【施術と結果】本症例は、約6か月前から特に誘因なく発生した後頚部痛であるが、頚部右側屈時に右胸鎖乳突筋停止部周辺の痛みを訴えることから、右胸鎖乳突筋停止部周辺に筋の癒着が存在する可能性を考えた。
まず、頚部右側屈時に痛みを訴える右胸鎖乳突筋停止部周辺を触察したところ、筋の収縮に制限があり、筋の癒着であると考え、緩消法にて約1分弛緩したところ、筋の収縮制限が確認できなくなり、安静時痛が10から0(NRS改変)、頚部右側屈時・右回旋時の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
右胸鎖乳突筋停止部周辺の筋の癒着は腰部側面の筋緊張により誘発されると考え、残りの約30分は腰部側面の筋緊張を緩消法により弛緩し終了した。
「動きがとてもスムーズになった。半年前から痛くなったと思っていたけど、こんなに体が軽い感じたことはない。」と驚きの様子であった。