10年前から続く、歩行中に感じる右臀部痛の改善例

【現病歴】約10年前に特に誘因なく左臀部に痛みが出現。当初は運動後に痛みが出る程度だったが、年々徐々に頻度が増え、約1年前から特に増加した。近医整形外科を受診し、左変形性股関節症の診断を受けた。

【現症】歩行開始一歩目荷重時に痛みを感じており、椅座位安静時・起立動作時・起立安静時には痛みは確認できなかった。

【施術と結果】本症例は、特に誘因なく発生していること、また他の症状も同時に訴えていることから、腰部側面の筋緊張亢進を疑った。触察にて筋緊張を確認するも、左右に他の症状を訴えている為、健側患側の比較は出来なかったが、施術開始箇所は腰部側面とした。

　施術者①の施術開始から、約5分。施術部の筋弛緩を確認。痛みは10から3（NRS改変）と小さくなった。変化が見られた事から、同部位への施術継続する事した。

　次に施術者②に交代し、施術を継続。約10分で痛みは10から0．5（NRS改変）と小さくなった。

　合計約40分の施術で、痛みが消失はしなかったが、「痛みというよりは、違和感という程度になった」と報告を受けた。

【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。