【患者】50代前半 女性
【主訴】左肩を動かすと痛い。時々ガクッと外れそうな感じがある。
【現病歴】約半年前、重量物を支えた際に左肩に痛みが生じた。強い痛みは緩解したが、運動痛と不安定感が残存している。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 女性
【主訴】左肩を動かすと痛い。時々ガクッと外れそうな感じがある。
【現病歴】約半年前、重量物を支えた際に左肩に痛みが生じた。強い痛みは緩解したが、運動痛と不安定感が残存している。
続きを読む【現症】左肩自動関節可動域(以下、ROM)水平屈曲約90°で左肩関節前面に運動痛あり。そのほか動作に制限はないが不安感あり。
【施術と結果】本症例は、約半年前から左肩関節の運動痛と不安感を訴えており、その要因は左肩関節周辺の筋緊張と考えて触察したところ、左肩関節前面および左肩甲骨後面に筋緊張が確認できた。
はじめに、もっとも強い運動痛を訴える左肩関節前面の筋緊張部位に約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、左肩ROM水平屈曲約90°における運動痛は10から3(NRS改変)となった。引き続き、同部位および左肩甲骨後面の筋緊張部位に約10分施術し、筋弛緩を確認した。
その結果、左肩ROM水平屈曲は約90°における運動痛は10から0(NRS改変)と消失し、水平屈曲約110°となった。ここで左肩関節周辺の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考え、第3腰椎棘突起から左に約8cmに筋緊張が確認できたので、同部位周辺に約10分施術し筋弛緩を確認した。
その結果、主観で左肩関節動作時の不安定感が解消されたとの報告を受けた。