【患者】60代後半、男性
【主訴】腰の右側が痛い
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約8ヶ月前、特に誘因なく腰部右側に痛みが発生。当時、尿管結石があり近医泌尿器科に通院中であったが、今回の腰痛とは無関係とのことで約6ヶ月前に当院に来院。以後、通院リハビリを行っている。痛みは当初と比し半減はしているが、それ以降の著明な改善が見られていない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、男性
【主訴】腰の右側が痛い
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約8ヶ月前、特に誘因なく腰部右側に痛みが発生。当時、尿管結石があり近医泌尿器科に通院中であったが、今回の腰痛とは無関係とのことで約6ヶ月前に当院に来院。以後、通院リハビリを行っている。痛みは当初と比し半減はしているが、それ以降の著明な改善が見られていない。
続きを読む【現症】第4腰椎棘突起正中より右へ約5横指外側の腸骨稜高位付近に、歯磨きをする時の立位前傾姿勢で痛みが出現する。また、立位での胸腰部前屈約15°を約5秒程維持すると痛みが増大する。
【検査結果】腰椎レントゲン写真にて、軽度左凸側弯 を伴うL3/4右側優位の変形性変化あり。
【施術と結果】本症例は、第4腰椎棘突起正中より右へ約5横指外側の腸骨稜高位付近に、歯磨きをする時や胸腰部前屈約15°を約5秒程維持することで痛みが増大してくるとの訴えから、当該部位の筋緊張亢進によるものと考えた。当該部位の触察にて、比較的緊張を強く感じる箇所を確認し、施術開始箇所とした。
まずは、施術者①の施術開始から、約2分で同箇所の筋弛緩を確認。痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。変化が見られた事から、同箇所への施術継続を決定した。
次に施術者②に交代し施術を継続。約5分で更なる同箇所の筋弛緩を確認。痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。その後も施術を継続し、約10分後に痛みは10から2(NRS改変)と更に小さくなった。
再び施術者①に交代。腰部の全体的な筋弛緩を目指し、腰部左右真横周辺から施術を継続した。約15分後、痛みは10から1(NRS改変)と小さくなった。
症状の変化を尋ねてみると、「痛みというよりは、わずかな強ばりを感じる程度になった。筋肉が軟らかくなることで、痛みが軽くなることがわかったので、これから軟らかくしていきたい。」との報告を受けた。
また、当初の問診では申し出が無かったが、椅座位からの起立動作・歩行動作が軽くなったとの報告があったことも補足する。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②秦の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者②が行った。