【患者】70代前半 女性
【主訴】両手がふるえていて字がうまく書けない。特に左手を挙げるとふるえが大きくなる。父親の介護を頑張ってやって悪化してきたような気がする。
【既往歴】ー
【現病歴】約7年前から父親の介護を頑張ってやって悪化してきたような気がする。1年前ほどから徐々に左手指のふるえが発症。最近、右手指もふるえ始めてきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半 女性
【主訴】両手がふるえていて字がうまく書けない。特に左手を挙げるとふるえが大きくなる。父親の介護を頑張ってやって悪化してきたような気がする。
【既往歴】ー
【現病歴】約7年前から父親の介護を頑張ってやって悪化してきたような気がする。1年前ほどから徐々に左手指のふるえが発症。最近、右手指もふるえ始めてきた。
続きを読む【現症】両第1指から第2指にかけてふるえあり。左手指の方が悪い。右第1指の対立運動困難・尺側内転運動による第2指との接触が困難。書字は震えてゆがむ。
【施術と結果】本症例は、約5年以上前に左第1指から第2指にかけてのふるえと1年前から悪化し、右手指第1指から第2指にかけてのふるえと運動機能低下を訴えており、その要因は上肢の血行不良と考えて触察したところ、頚部両側に筋緊張が確認された。
はじめに、ふるえの症状が酷い左手指第1指から第2指の延長線上の左鎖骨内側の筋緊張部位に約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、左第1指から第2指にかけてのふるえが主観で2割減となった。引き続き、同部位周辺に約5分施術し筋弛緩を確認した。結果、ふるえは主観で5割減となった。
次に、施術部位を頚部右側の筋緊張部位に変更し、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、右第1指から第2指にかけてのふるえは主観でほぼ止まった。
右第1指の尺側内転運動により第2指に触れることが可能になった。ここで書字を確認したところ、施術前よりふるえによるゆがみが減少した。
「字が上手く書ける」と喜ばれていた。