【患者】50代前半、女性
【主訴】全身が安静にしていても何をしていても痛い。
【既往歴】線維筋痛症
【現病歴】半年以上前に特に誘因なく全身の痛みが始まり近医にて繊維筋痛症の診断を受けた。痛み止めの薬を処方されて痛みに耐えられない時だけ服用しているが痛みはあまり変わらない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半、女性
【主訴】全身が安静にしていても何をしていても痛い。
【既往歴】線維筋痛症
【現病歴】半年以上前に特に誘因なく全身の痛みが始まり近医にて繊維筋痛症の診断を受けた。痛み止めの薬を処方されて痛みに耐えられない時だけ服用しているが痛みはあまり変わらない。
続きを読む【現症】ほぼ全身に常時痛みがある。特に痛む場所は頚部周囲から僧帽筋周辺である。1人での外出は困難で親族の運転に乗せられて来院した。
【施術と結果】本症例は、半年以上前から続く繊維筋痛症による全身の痛みであり、要因は頚部の強い筋緊張と考えた。普段から目眩があるために頚部への施術は出来るだけ大きく動かさないように気をつけることを伝えて目眩が悪化しないようにすることを確認してから施術を始めた。
緩消法で第6頚椎高位の頚部側面の胸鎖乳突筋付近の筋緊張を弛緩させていき約10分かけて両側同箇所の施術を行った。その時点で痛みは10から8(NRS改変)と軽減を確認した。確実に痛みは変化したのでそのまま同箇所を合計約30分かけて施術を行ったところ、最終的に痛みは10から4(NRS改変)と軽減した。何をしても変わらなかった全身の激しい痛みが、首を軽く押しながら動かしたただけでこんなに変わるなんてととても驚いた様子だったが、治る希望がみえてとても喜んだ様子だった。