【患者】20代後半 男性
【主訴】頸の痛み
【既往歴】ー
【現病歴】8年前に左肋骨と鼻骨を骨折する怪我後、頸部に発痛するようになった。3年前に事故によるむち打ち後症状がさらに増悪傾向にある。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】20代後半 男性
【主訴】頸の痛み
【既往歴】ー
【現病歴】8年前に左肋骨と鼻骨を骨折する怪我後、頸部に発痛するようになった。3年前に事故によるむち打ち後症状がさらに増悪傾向にある。
続きを読む【現症】頸部左胸鎖乳突筋部と頸部右側後面に安静時痛があり、めまいも発症する。来院時にも若干のめまいを感じている。頸部左側の痛みの訴える部位には長さ約2cm大のしこりのような筋緊張が3ヵ所確認できた。
【施術と結果】本症例は8年前の怪我と3年前のむち打ちを起因とした痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから痛みの要因は筋緊張による血行不良と推測した。
痛みを訴える頸部左側の胸鎖乳突筋の左鎖骨上縁、胸鎖乳突筋の中央辺り、顎関節背側に筋に筋緊張を確認した。顎関節背側の部位の筋弛緩が施術効果を一番感じてもらえるのではないかと考え、緩消法を約2分施し、筋弛緩を確認した結果、痛みは10から6(NRS改変)となり、めまいの症状が消失したとご本人から報告を受けた。同部位に押圧深約1cmになるまで更に約1分施術した結果、痛みは10から5(NRS改変)程度の変化であったが、視界が明るく感じると報告を受けた。
次に、左鎖骨上縁部から中央付近の筋緊張部位に約8分緩消法を施し、筋弛緩を確認(しこりはまだ残存している状態で)した結果、痛みは10から2(NRS改変)となった。筋弛緩に時間を費やす必要があることをお伝えしたが、希望が持てましたと明るい表情でお帰りになられました。