【患者】60代後半 女性
【主訴】2週間くらい前から食事をする時に両方の顎の関節が痛い。
【既往歴】腸閉塞
【現病歴】腰痛はあり顎関節が痛くなる事はなかったが、2週間くらい前から誘因なく食事の際など、噛む時に両顎関節痛が発現した。腰痛で通院されているので、顎関節痛も治して欲しいとの事。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半 女性
【主訴】2週間くらい前から食事をする時に両方の顎の関節が痛い。
【既往歴】腸閉塞
【現病歴】腰痛はあり顎関節が痛くなる事はなかったが、2週間くらい前から誘因なく食事の際など、噛む時に両顎関節痛が発現した。腰痛で通院されているので、顎関節痛も治して欲しいとの事。
続きを読む【現症】安静時痛はなく、痛みが発現するのは飲食時であり、両顎関節に発現する。可動制限は問題ない。
【施術と結果】本症例は両顎関節に飲食時に痛みを訴えており、安静時痛はなく、目視、触察により熱感及び腫脹が確認出来なかった事から、両顎関節周辺の筋緊張による血行不良が要因と考えた。
先ず、飲食時に痛みが発現する部位を指差していただいた。痛みが発現する部位は両下顎骨頭周辺であった為、触察すると筋緊張が確認出来た。
同部位に緩消法を1分行い筋弛緩を確認した。結果、開口時の開き方が、縦に1cmほど大きく開けられる様になり、スムーズに開くようになったとご報告を受けた。現在、痛みはないので確認不可。
効果が確認出来た為、さらに同部位周辺の筋緊張部位を触察により確認し緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。更に、口が開けやすくなったとご報告を受けた。
その後は顎関節周辺の筋緊張の要因として頚部の筋緊張が考えられる為、頚部を触察すると筋緊張が確認出来た。さらには頚部の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考え、触察すると腰部の筋緊張が確認出来た。再発防止の目的で頚部及び腰部の筋弛緩を行い終了した。
次の週に来院して頂くと、痛みは10→1(NRS改変)と減少した。「だいぶ良くなりました。再発しないようにしっかり治したい」とご報告を受けた。