【患者】80代前半 女性
【主訴】右鼠径部から太腿の痛みと痺れ。腰痛。
【既往歴】心臓ステント術後。脊柱管狭窄症術後。
【現病歴】4年前に脊柱管狭窄症の手術を受ける。経過は良好であったが、3年前から徐々に現在の症状が出るようになってきた。約1ヶ月前より、腰痛と共に右鼠径部中央から大腿前面、側面の痛みと痺れが強くなってきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 女性
【主訴】右鼠径部から太腿の痛みと痺れ。腰痛。
【既往歴】心臓ステント術後。脊柱管狭窄症術後。
【現病歴】4年前に脊柱管狭窄症の手術を受ける。経過は良好であったが、3年前から徐々に現在の症状が出るようになってきた。約1ヶ月前より、腰痛と共に右鼠径部中央から大腿前面、側面の痛みと痺れが強くなってきた。
続きを読む【現症】両足が重く感じ、車の乗降時に足を上げると鼠径部が痛む。骨盤辺りに手を添えて歩行し、床からの立ち上がり時に力が入り難く、痛みも伴う。
【施術と結果】本症例は、1ヶ月続く痛みと痺れを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、要因は筋緊張による血行不良と推測した。
先ず、腰部側面と前方の筋に要因があると考え、触察を行い、体表より押圧深約2cmの筋に筋緊張を確認した。緩消法を約2分施し筋弛緩を確認した結果、押圧深約3cmとなり痛みは10から9(NRS改変)となった為、そのまま継続し範囲を拡げて筋弛緩を約10分行った結果、腰部の痛みは10から5(NRS改変)。鼠径部中央の痛みはさほど変化なく、大腿側面の痛みは10から0(NRS改変)、大腿前面の痛みは10から5(NRS改変)となった。
次に、鼠径部中央の痛みに対応していく為、背臥位にて痛みを訴える部位を触察し、大腿直筋近位周辺に筋緊張を確認した。右下肢の可動を確認しながら緩消法を約10分施し、筋弛緩を確認した結果、大腿前面の痛みは10から0(NRS改変)となった。椅坐位にて右脚の外内転動作時の痛みが無くなったと笑顔で仰られておりました。