【患者】50代前半 男性
【主訴】左肩が痛くて腕が上がらない
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前に特に誘因なく左肩関節の屈曲・外転時に痛みが生じ、悪化の一途を辿ってきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 男性
【主訴】左肩が痛くて腕が上がらない
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前に特に誘因なく左肩関節の屈曲・外転時に痛みが生じ、悪化の一途を辿ってきた。
続きを読む【現症】左上肢の挙上と左肩関節外転で左三角筋全体周辺に痛みが発生する。左肩関節可動域(以下、ROM) は自動で屈曲約110.°、外転約90°。安静時には痛みない。
【治療と結果】本症例は約1ヶ月前から続く慢性的な左肩関節の痛みによる肩関節の可動域制限であり、いわゆる五十肩である。要因としては左肩周辺及び左大胸筋周辺の筋緊張が要因と考えた。
触察にて左大胸筋周辺と左大円筋周辺の筋緊張を確認し、特に左大胸筋鎖骨部付近に強い筋緊張を確認した。
先ず、左大胸筋鎖骨部付近に約5分緩消法を行い筋弛緩を確認した結果、左肩ROMは自動で屈曲約130°、外転約120°と改善が見られ、最大可動時での痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。
改善は見られたが思ったほどでは無かったので今度は左大円筋および肩甲下筋付近を約10分かけて筋弛緩をさせたところ、左肩ROMは自動で屈曲約160°、外転約140°と更に改善が見られ、痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。
一回でここまで改善するとは思っていなかったらしく、とても喜んでいる様子だった。