【患者】30代後半 女性
【主訴】2週間前に椅子から立ち上がった際に腰がピキッとなって、それ以来腰が痛く特に腰が伸びない。
【既往歴】ー
【現病歴】過去に2年前と1年前にぎっくり腰になって、それ以降時々腰痛が発現するが、今回は2週間前に椅座位から起立動作の際に腰部に痛みが発現した。
翌日及び3日後に整骨院とマッサージ店で施術を受けたが、痛みが悪化し2週間経過するも改善せず当院に来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代後半 女性
【主訴】2週間前に椅子から立ち上がった際に腰がピキッとなって、それ以来腰が痛く特に腰が伸びない。
【既往歴】ー
【現病歴】過去に2年前と1年前にぎっくり腰になって、それ以降時々腰痛が発現するが、今回は2週間前に椅座位から起立動作の際に腰部に痛みが発現した。
翌日及び3日後に整骨院とマッサージ店で施術を受けたが、痛みが悪化し2週間経過するも改善せず当院に来院された。
続きを読む【現症】痛みは第2腰椎(以下、L2)高位辺りから第5腰椎(以下、L5)辺りの左右脊柱起立筋周辺に発現し、左側優位である。
安静時痛はなく、椅座位からの起立動作時及び胸腰部伸展動作時の運動痛が著明である。
【施術と結果】本症例は2週間前に発症したぎっくり腰であるが、腰部を目視及び触察するも熱感、腫脹が確認できなかった為、筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。
先ず、ご本人に一番辛い動作をお聞きしたところ、椅座位からの起立動作時にスムーズに胸腰部伸展が出来ず前屈みになってしまうという事であった為、腰部真横から前方の腹斜筋辺りの筋緊張が要因であろうと考え、触察すると腰部真横周辺の筋緊張が顕著であった。
同部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、椅座位からの起立動作時痛が10から8(NRS改変)となった。
効果が確認できた為、引き続き同箇所に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。その結果、椅座位からの起立動作時痛が10から0(NRS改変)と消失した。次に胸腰部伸展時痛がこの時点では変化がないとの事であった為、一番痛みを感じる場所を指差ししていただいたところ、L4、L5辺りの脊柱起立筋辺りであった為、同箇所に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。その結果、胸腰部伸展時痛は10から5(NRS改変)となった。その後も同箇所を5分弛緩したが痛みの変化が確認できなかった為、更に深部の筋硬結が要因で時間が必要と考え、施術箇所を腰部真横から深部を弛緩していく事とし、残り時間を施術し当日は終了した。
最終的には日常動作では問題がない状態まで痛みが消失し、胸腰部過伸展時痛は残存する状態ではあったが凄く楽になったと喜んでいただけた。