【患者】50代前半 男性
【主訴】痛いので動作が怖い、10分も座っていられない、立つのは更に痛いので同じ姿勢でいる事が出来ない。
【既往歴】(-)
【現病歴】約5年前に初めてギックリ腰を発症して以来、約2年間で50回以上のギックリ腰を起こした。痛みが出る度に近医整形外科を受診し何十回とトリガーポイント注射を行った。その後、転院し「何もしないで安静にした方が良い」と言われた。痛みの為に仕事も退職し安静にしていたところギックリ腰を起こすことは無くなったが、日常生活に支障がでるほどの慢性腰痛が続いている。
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【現症】座位や起立動作時に第4腰椎高位正中から左右外方約5㎝の範囲に痛みが発生するため動作が緩慢になる。10分以上は座位・立位を維持できない程の腰痛が発生する。
【施術と結果】本症例は約5年前に発症したギックリ腰から続く腰痛を訴えているが、外傷性の痛みではない事と慢性的な痛みである事から、痛みの要因は筋緊張と推察した。
先ず、痛みを感じる部位を触察したところ、筋緊張を認めたため約2分施術した結果、座位および立位動作時の痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。
次に、腰部の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因だと考え、同部位に約20分施術したところ腰部側面の押圧深は約2.5㎝から約3.5cmと筋弛緩を確認した結果、痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。効果があったため更に約30分施術した結果、腰部側面の押圧深は約4.0cmとなり痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
動作確認をしたところ「わ!軽い。全然痛くない。これならまたゴルフも出来ますかね?」と喜んでいただけた。