【患者】30代後半 女性
【主訴】1ヶ月くらい前から何をした訳でもないけど右殿部や腰が痛む。
【既往歴】ー
【現病歴】介護の仕事は15年程続けているが腰痛を自覚したのは約5年前の一度だけであった。それ以外腰痛はなかったが、1ヶ月程前から特に誘因なく右殿部痛、腰痛が発現した。2日くらい前から右脹脛や右大腿部前面にも時に痺れの様な感覚が発現する様になり来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代後半 女性
【主訴】1ヶ月くらい前から何をした訳でもないけど右殿部や腰が痛む。
【既往歴】ー
【現病歴】介護の仕事は15年程続けているが腰痛を自覚したのは約5年前の一度だけであった。それ以外腰痛はなかったが、1ヶ月程前から特に誘因なく右殿部痛、腰痛が発現した。2日くらい前から右脹脛や右大腿部前面にも時に痺れの様な感覚が発現する様になり来院された。
続きを読む【現症】痛みは絶えずある訳ではなく、10分程の椅座位で右殿部や右腰部に痛みが発現する。また、介護作業である胸腰部屈曲姿勢での介助動作等で右殿部及び右腰部に強い痛みを感じる。来院時の症状は椅座位時の右殿部痛及び右腰部痛を確認した。その他、下肢の症状は確認できなかった。可動域制限も確認できなかった。
【施術と結果】本症例は1ヶ月程前から続く右殿部痛及び右腰部痛を訴えているが、特に誘因なく発症し痛みの程度の軽度であり、触察により熱感も確認できなかった為、腰部の筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。
右殿部痛を訴える箇所を指差ししていただき、次に腰部の痛みを感じる箇所を指差ししていただくと、右殿部痛を訴える箇所の真上に当たる腸骨稜の上縁から約5cmくらい上方の広背筋辺りを指示された。同箇所を触察すると明らかな筋緊張を確認できた為、右殿部痛と右腰部痛の要因となる筋緊張箇所が共通であると考察し同箇所に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。
その結果、椅座位で発現していた右殿部痛及び右腰部痛は10から0(NRS改変)と消失した。次に再発防止の為、筋弛緩が必要と考える腰部の真横を中心に前方約4cm、並びに真横から後方に約6cmの範囲を触察により筋緊張を確認し約20分行い筋弛緩を行い当日の施術を終了した。
来院当日の症状は軽度ではあったが、効果を実感され再発しない完治への期待感を感じていただいた様子で笑顔で帰宅されました。