【患者】20代後半、男性
【主訴】首を後ろに倒す時が痛くて、あまり上が向けない。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約半年前、250ccバイク走行中に乗用車と衝突し負傷。左手関節に骨折があり入院。頚部のリハビリは骨折に対する手術が終わってから開始となった。退院後も近医にて通院リハビリを行っているが、まだ痛みが当初の2割しか減っていない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】20代後半、男性
【主訴】首を後ろに倒す時が痛くて、あまり上が向けない。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約半年前、250ccバイク走行中に乗用車と衝突し負傷。左手関節に骨折があり入院。頚部のリハビリは骨折に対する手術が終わってから開始となった。退院後も近医にて通院リハビリを行っているが、まだ痛みが当初の2割しか減っていない。
続きを読む【現症】頚部の自動伸展関節可動域(以下、ROM)は約15°で、頚椎第3・4高位の正中から左右に約2横指の範囲で痛みあり。
【検査結果】画像上、頚椎に骨傷なし。
【施術と結果】本症例は、痛みを訴えている範囲に筋緊張の亢進があると考えた。痛みを訴える範囲で、触察にて特に緊張が強いと感じられる部位から施術を行い、筋弛緩を試みる事とした。
まず施術者①の施術開始から、約1分で筋弛緩を確認。痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。効果が見られた事から、同部位への施術継続を決定した。
次に、施術者②に交代。約5分で同部位の筋弛緩を確認。痛みは10から5(NRS改変)と小さくなった。またROMは約20°と改善が見られた。更に施術者②によって施術を継続。約10分で痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。ROMは約40°と改善が見られた。伸展約40°では初期と同強度の痛みを感じるということだったが、短時間での改善に喜んでいただけた。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者①が行った。