【患者】70代前半 男性
【主訴】右太もも外側に電気が走るような強い痛みで、運転もままならない。
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前に温泉施設の風呂掃除を5~6回行った後から右大腿部外面に激痛が発症した。
近医整形外科に20日間入院し、歩行は可能となった。痛みは残存しており、痛み止や注射の使用は避け、筋肉をやわらかくする事で改善したいとの事で来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半 男性
【主訴】右太もも外側に電気が走るような強い痛みで、運転もままならない。
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前に温泉施設の風呂掃除を5~6回行った後から右大腿部外面に激痛が発症した。
近医整形外科に20日間入院し、歩行は可能となった。痛みは残存しており、痛み止や注射の使用は避け、筋肉をやわらかくする事で改善したいとの事で来院された。
続きを読む【現症】安静時痛はない。端座位にて右股関節屈曲関節可動域(以下、ROM)は自動で約0°、両手の補助で右股関節屈曲ROMは約20°で痛みが発現する。
【施術と結果】本症例の右大腿部外面の痛みは薄手の衣服の上からの触察で腫れや熱感は確認できなかったことから急性痛ではなく大腿部外面の直上の腸骨稜周辺と腹斜筋の筋緊張による血行不良が要因の一つであると考えた。
筋緊張の要因と考えた右腸骨稜周辺と右腰部側面より約4㎝までの腹斜筋に筋緊張を確認した。
まず右腸骨稜周辺の筋緊張に約3分施術を行い筋弛緩を確認した。痛みは10から3(NRS改変)と小さくなった。
痛みの改善がみられた為、更に右腸骨稜周辺と範囲を腰部側面より腹部側約4㎝の範囲に広げ、腰部側面から腹部に向かい施術を約10分行った。痛みは10から0(NRS改変)と消失した。端座位での右股関節屈曲ROMは自動で約30°となった。
引き続き同部に約20分施術し筋弛緩を確認した。端座位での右股関節屈曲ROMは自動で約30°と可動域の変化はなかったが、大腿部の動きやすさは主観により5割増したと報告を受け喜んで頂いた。