【患者】80代前半 女性
【主訴】階段の昇り降りの時に右膝が痛くて辛い
【既往歴】糖尿、鬱(9年前に発症し、2年前に薬をやめる)、右肘骨折術後
【現病歴】以前からケガなどが多くあり、膝を痛めることもあった。認知症状での来院であったが、お話の中で膝痛があるとのことから対応することとなった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 女性
【主訴】階段の昇り降りの時に右膝が痛くて辛い
【既往歴】糖尿、鬱(9年前に発症し、2年前に薬をやめる)、右肘骨折術後
【現病歴】以前からケガなどが多くあり、膝を痛めることもあった。認知症状での来院であったが、お話の中で膝痛があるとのことから対応することとなった。
続きを読む【現症】平地の歩行時は痛みは無く、階段の昇降時の痛みは20年以上続いていて、特に降段時が辛い。
【施術と結果】本症例は、20年以上続く右膝内側の痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことと、平坦な所での歩行時の痛みは無いことから、痛みの要因は、筋緊張による血行不良と推測した。
先ず、痛みを訴える右脚内側を触察すると右膝内側後面の半腱様筋と思われる筋に長さ約3cm、幅約2cm大のしこりを確認した。約2分施術し、長さ約2.7cm大になったことを確認した。結果に変化は見られなかったが、しこりの縮小によって痛みの軽減が得られるのではないかと考え、継続して同部位に施術を約8分行い、しこりの長さ約1.5cm、幅約1cmとなった。段差を作り、痛みを確認した結果、痛みが10から2(NRS改変)となった。時間の関係でこの日はここで終えた。
2度目の来院時に患部を確認し、しこりの大きさは前回終了時と変化なかったが、痛みの様子を伺うと、階段昇降時の痛みは無くなったと報告を受けた。