【患者】60代後半、女性
【主訴】右の股関節が痛くて、歩くのがつらい。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約2年前から特に誘因なく右股関節痛が発生。近医整形外科にて通院リハビリを約3ヶ月行ったが痛みは2〜3割減った程度だった。その後も痛みは、悪化は無いが継続していた。約1年前から痛みが増加してきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、女性
【主訴】右の股関節が痛くて、歩くのがつらい。
【既往歴】特記事項なし
【現病歴】約2年前から特に誘因なく右股関節痛が発生。近医整形外科にて通院リハビリを約3ヶ月行ったが痛みは2〜3割減った程度だった。その後も痛みは、悪化は無いが継続していた。約1年前から痛みが増加してきた。
続きを読む【現症】右鼠径部に起立・着座・歩行の各動作で痛みが出現する。また、右股関節自動屈曲(以下、同動作)約20°で痛みあり。安静時痛は認めない。
【検査結果】レントゲンにて、右変形性股関節症(進行期)の所見あり。
【施術と結果】本症例は、右鼠径部の鼠径靱帯周辺(以下、部位A)の筋緊張亢進によるものと考えた。触察にて、部位Aに健側と比して強い緊張を確認したため、施術開始箇所とした。
まずは、仰臥位にて施術者①から施術を開始。約2分で部位Aの筋弛緩を確認。痛みは10から9(NRS改変)とやや小さくなり、一番痛みが強い箇所は2横指内側へ移行した。効果が見られた事から、部位Aへの施術を継続。約3分で部位Aの筋弛緩を確認。痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。また、同動作約20°での痛みは軽減し約45°で同等になったと報告を受けた。
次に施術者②へ交代。股関節の筋緊張亢進に大きく関わる要因として、腰部側面の筋弛緩が必要であると考えた事から、椅子座位へ移行し腰部側面への施術を実施。約10分後に腰部の筋弛緩を確認。起立・着座・歩行の各動作時の痛みは、10から6(NRS改変)と小さくなった。
この時点で、自分でもやり方を覚えたいとの話から、腰痛アカデミーの入会説明に移行し、施術は終了となった。
【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①渡邉②筆者の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査は施術者②が行った。