【患者】70代後半 男性
【主訴】連日の畑作業で左側の腰が痛くて屈めない
【既往歴】大腸がん術後2年
【現病歴】普段から腰部に鈍重感がある。5月初旬に1週間程久しぶりに畑仕事をした。その翌日から、胸腰部屈曲約20°で左腰部に痛みが発現した。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代後半 男性
【主訴】連日の畑作業で左側の腰が痛くて屈めない
【既往歴】大腸がん術後2年
【現病歴】普段から腰部に鈍重感がある。5月初旬に1週間程久しぶりに畑仕事をした。その翌日から、胸腰部屈曲約20°で左腰部に痛みが発現した。
続きを読む【現症】胸腰部屈曲関節可動域(以下、ROM)は自動にて約20°で左腰部に痛みが発現する。腰部側面押圧深は約0.5㎝。腰部側屈ROMは自動にて約10°
【施術と結果】本症例の左腰部痛は痛みは薄手の衣服の上からの触察で腫脹や熱感が確認できなかったことから、左腰部の筋緊張が要因であると考えた。
左腰部周辺を触察すると左腰部広範囲に筋緊張を確認した。そこで、腰部全体の筋緊張は、腰部側面の筋緊張が腰部中央周辺の筋緊張を牽引していると考え、腰部側面から正中に向かい筋弛緩を行う事にした。
腰部側面から緩消法を約15分行った。胸腰部屈曲約20°での左腰部の痛みは10から7(NRS改変)と小さくなり、胸腰部屈曲ROMは自動にて約25°での痛みになった。胸腰部屈曲ROMは約15°と大きくなった。
引き続き同部の施術を約20分行った。筋弛緩を確認し、胸腰部屈曲約20°での痛みは10から4(NRS改変)と小さくなり、胸腰部屈曲ROMは約30°での痛みになった。胸腰部屈曲ROMは約20°となり、腰部側面の押圧深は約1㎝となり施術を終了した。
その後、施術を2回行い、左腰部の痛みは消失した。