【患者】50代後半 女性
【主訴】親指が痛くてペンや箸が使えない。
【既往歴】-
【現病歴】約6ヶ月前から特に誘因なく右母指手根中手関節(以下、CM関節)から橈骨茎状突起周辺に痛みが出現した。近医整形外科を受診し腱鞘炎と診断を受けてリハビリ加療を受けていた。その他整骨院や鍼灸院などに通ったが改善は見られなかった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】親指が痛くてペンや箸が使えない。
【既往歴】-
【現病歴】約6ヶ月前から特に誘因なく右母指手根中手関節(以下、CM関節)から橈骨茎状突起周辺に痛みが出現した。近医整形外科を受診し腱鞘炎と診断を受けてリハビリ加療を受けていた。その他整骨院や鍼灸院などに通ったが改善は見られなかった。
続きを読む【現症】右母指CM関節伸展時に痛みが出現し中立点まで伸展させる事が出来ない。橈骨茎状突起周辺に圧痛があり、肘関節屈曲動作で腕橈骨筋周辺に引重感が発生する。
【施術と結果】本症例は右母指CM関節伸展時に痛みがあり、橈骨茎状突起周辺に圧痛があることから、母指の前腕の伸筋群の筋緊張が痛みの要因であると考えた。触察にて前腕の伸筋群に筋緊張と圧痛を確認した。
先ず圧痛点である腕橈骨筋の筋腹付近に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その時点でCM関節の伸展時の痛みと可動域が緩和されたのが確認できた。更に約10分かけて同じ箇所の圧痛点を弛緩させていくとCM関節を痛みなく中立点まで伸展させることが出来るようになった。
試しにペンを持ってもらい字を書いてもらったら痛みなく書くことができたので、箸をもって物を掴んでもらうと、これも痛みや違和感なく行うことができた。半年間どこに行っても治らなかった痛みが15分程度で無くなってしまい、驚くと同時にとても喜んでいる様子だった。