【患者】30代後半 男性
【主訴】2ヶ月程前から背中が痛くて日によっては夜寝ていても目が覚めてしまう。
【既往歴】うつ病(10年前から)
【現病歴】本症例の背部痛以外に腰痛及び肩こりを訴えていて約20年程前から慢性的である。10年程前からうつ病を患い投薬治療を続けている。2ヶ月前から特に誘因なく背部に痛みを感じるようになり近医内科を受診するも異常なしとの診断であった。当院に通院中の同僚の勧めで来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代後半 男性
【主訴】2ヶ月程前から背中が痛くて日によっては夜寝ていても目が覚めてしまう。
【既往歴】うつ病(10年前から)
【現病歴】本症例の背部痛以外に腰痛及び肩こりを訴えていて約20年程前から慢性的である。10年程前からうつ病を患い投薬治療を続けている。2ヶ月前から特に誘因なく背部に痛みを感じるようになり近医内科を受診するも異常なしとの診断であった。当院に通院中の同僚の勧めで来院された。
続きを読む【現症】安静時痛があり、夜、就寝時に痛みが強くなる事があり、痛みで目が覚めることもある。痛みは胸椎10番(以下、CH10)辺りを中心に上下10cm、左右20cm位の範囲に自覚する。運動による痛みの増悪は確認できない。可動域制限も認められない。
【施術と結果】本症例は2ヶ月程前からの背部痛を訴えていて、安静時痛が認められるも発症機転が特になく、更に触察により背部に熱感や腫脹が認められなかった事や近医内科で検査の結果、異常なしの診断があった事から筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。
先ずは痛みを訴えるCH10を中心に上下10cm、左右20cmの範囲の一番痛みを感じる箇所をご本人に指差ししていただいた所、CH10棘突起から左右共、約5cm外側を指示された為、同箇所の筋緊張の要因として考える真下に当たる第12肋骨の下縁を触察した結果、筋緊張が確認できた為、同箇所に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、背部痛が10から8(NRS改変)となった。効果が確認できた為、更に5分行い筋弛緩を確認した。その結果、背部痛は10から7(NRS改変)となったが思ったほどの改善ではなかった為、施術箇所を腰痛、肩こり、背部痛の根本的要因と考える腰部側面に移し、約20分行い筋弛緩を確認した。その結果、背部痛は10から5(NRS改変)と小さくなった。
初回の施術で全て症状が無くなったわけではなかったが、約半分の痛みが減少し、大変満足して喜んでいただけました。