【患者】 70代前半 女性
【主訴】 「精神的なストレスのせいか、首のあたりが硬くなって。食いしばりが強くなったからか、右側の頬の内側を噛んでしまって痛いんです」
【既往歴】 顎関節症、副鼻腔炎、蓄膿症、片頭痛
【現病歴】 約1週間前より右口腔内に違和感が出現。医療機関への受診歴はないが、食いしばりの自覚とともに、右の内頬を頻繁に噛んでしまう症状が継続しているため来院となった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】 70代前半 女性
【主訴】 「精神的なストレスのせいか、首のあたりが硬くなって。食いしばりが強くなったからか、右側の頬の内側を噛んでしまって痛いんです」
【既往歴】 顎関節症、副鼻腔炎、蓄膿症、片頭痛
【現病歴】 約1週間前より右口腔内に違和感が出現。医療機関への受診歴はないが、食いしばりの自覚とともに、右の内頬を頻繁に噛んでしまう症状が継続しているため来院となった。
続きを読む【現症】 食いしばりの増悪に伴い、右側の内頬が口腔内へ引き攣れるような感覚を呈しており、咀嚼時や閉口時に粘膜を噛みやすい状態にあるとの訴えを認める。
【施術と結果】 本症例は、精神的ストレスに起因する頸部および咀嚼筋群の緊張亢進を疑った。即時的な変化を確認するため、右顎関節周辺を触察したところ、下顎後端から頬部にかけて顕著な筋緊張を触知したため、同部位を施術開始箇所とした。
施術開始より約5分間で、触知箇所の全体的な弛緩を確認した。直後に患者より、内頬の引き攣れ感は主観で10から1程度まで縮小し、「噛んでしまう症状が消失した」との報告を得た。
【考察】 本症例において、右口腔内の咬傷リスクが短時間の施術で軽減した事実は、右咬筋周辺の過緊張が頬粘膜の内方への引き込みに関与していた可能性を示唆している。顎関節周囲の筋弛緩が、これらの力学的な不均衡を緩和させたことが、即時的な症状消失に繋がったと考えられる。
【その他】 短時間の介入で顕著な改善を認めたことから、今後は要因となっている頸部や腰部を含めた広範囲な筋弛緩を継続することで、食いしばりの緩和および再発防止に寄与する可能性があると考えられる。