【患者】40代前半、女性
【主訴】左耳が聞こえづらい。音としてはいくらか聞こえるが、何を言っているのかわからず困っている。
【既往歴】過去に交通事故による頚部負傷歴あり(詳細不明)
【現病歴】過去に交通事故により頚部を負傷した既往があり、約2年前から難聴を自覚するようになった。症状は左耳に強く、日常会話の理解に支障を来していた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代前半、女性
【主訴】左耳が聞こえづらい。音としてはいくらか聞こえるが、何を言っているのかわからず困っている。
【既往歴】過去に交通事故による頚部負傷歴あり(詳細不明)
【現病歴】過去に交通事故により頚部を負傷した既往があり、約2年前から難聴を自覚するようになった。症状は左耳に強く、日常会話の理解に支障を来していた。
続きを読む【現症】左耳での会話の聴取が困難であった。持参したスマートフォン(以下、スマホ)の音源をインイヤー型イヤホンで再生し確認したところ、音が鳴っていることは認識できるが、話の内容は理解できないとの訴えであった。後頚部は左右とも可動時痛あり。
【施術と結果】本症例は、過去の交通事故による頚部負傷後に難聴を発症している経過から、頚部の筋緊張亢進が要因となっている可能性があると推察した。触察にて頚部左側全体に強い筋緊張を確認したため、そこを施術開始部位とした。
まず施術者①が左耳後部から施術を開始し、頚部左側面にかけて約10分行った。筋弛緩を確認できたためスマホ音源の聴取改善度を聞いてみると、健側の聞こえる音を主観で10とした場合、患側は施術前1程度であったが、4程度になったとの報告を受けた。その後さらに約5分施術を継続。筋弛緩は進んだものの、明確な変化は認められなかった。
次に施術者②に交替。左右の関連性を考慮して頚部右側および耳後部への施術を行った。
施術開始から約2分で弛緩を触知し、先ほどまで聴取していたスマホ音源の中で「言葉の内容がわかるものが1割ほど出てきた」との報告を受けた。変化が確認されたため、同部位への施術を継続した。
続いて再度施術者①に交替。約5分の施術後、スマホ音源の「言葉の内容が主観で2割ほど更に聞こえるようになった」との報告を受けた。
施術時間の関係からこの時点で施術を終了したが、「今まで悪くなっていく一方だったが、初めて良い方向への変化を感じた。」との報告を受けた。
【考察】本症例は、交通事故による頚部負傷後に発症した左耳難聴に対し、頚部および耳後部の筋緊張を弛緩させることで改善が認められた一例である。今後更なる筋緊張の改善により聴力の回復が期待できると思われる。
【その他】施術は施術者①(渡邉)と施術者②(秦)が交替しながら行った。施術者が異なっても緩消法の効果が現れた症例であった。