【患者】60代後半、女性
【主訴】30mほど歩いていると、足が痺れて足がどっかに行ってしまったような感覚になる。寝ているときにも足が痺れる。
【現病歴】4〜5年前に腰痛を伴う左下肢の痺れを自覚し、リハビリ歴があった。一度は消失していたが、約2ヶ月前の旅行中、炎天下で休まず歩き続けた際に症状が再発した。それ以降、症状は継続している。以前は常に痺れを感じていたが、現在は主に歩行時に出現する。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、女性
【主訴】30mほど歩いていると、足が痺れて足がどっかに行ってしまったような感覚になる。寝ているときにも足が痺れる。
【現病歴】4〜5年前に腰痛を伴う左下肢の痺れを自覚し、リハビリ歴があった。一度は消失していたが、約2ヶ月前の旅行中、炎天下で休まず歩き続けた際に症状が再発した。それ以降、症状は継続している。以前は常に痺れを感じていたが、現在は主に歩行時に出現する。
続きを読む【現症】歩行時に腰部左側から大腿部・下腿部にかけて広範囲に痺れが出現し、左下肢の存在を感じられないような感覚異常を訴えていた。
【施術と結果】本症例は、腰部深層の筋緊張が関与する間欠性跛行様症状であると考え、腰部側面の施術から開始した。
まず、施術者①から開始。約4分の施術で弛緩を触知し、患者本人から「身体が軽く感じる」との報告を受けた。
次に施術者②の約5分の施術で、通常歩行時に感じていた「頑張って足を動かさないと歩けない感覚」が、「何も考えずに歩ける」状態に改善したとの報告を受けた。
その後、施術者①②で交替しながら腰部への施術を継続し、合
計約45分の施術を実施した。施術後、院内廊下を往復し約50m歩行したが、歩行時の感覚異常は出現しなかった。
【考察】本症例は、過去に症状の既往があり、今回の再発は過度の運動負荷(旅行中の活動)を誘因としたものであったと考えられ、腰部深層の筋緊張が関与する間欠性跛行様の痺れである可能性が示唆された。施術開始後、短時間で「身体が軽い」「何も考えずに歩ける」といった主観的改善がみられたことは、腰部側面の筋緊張の弛緩が下肢へ血流改善に即時的な影響を与えた可能性があると考える。
これにより、感覚異常という症状が消失したことは、緩消法が神経症状を伴う症例にも有効であることを示唆する。
【その他】本症例の施術は施術者①(渡邉)と施術者②(秦)が交替しながら行った。施術者が異なっても緩消法の効果が現れた症例であった。