【患者】40代後半、男性
【主訴】今年の夏頃から右耳の耳鳴りが続いていて、聞きづらい。
【現病歴】2〜3ヶ月前、特に誘因なく右耳に高音のキーンとした耳鳴とそれによる難聴が出現した。耳鳴の強さには日内変動があり、物凄く強い時もあれば聞こえない時もある。近医耳鼻咽喉科を受診し検査をした結果、「細胞がやられているので、もう治らない」と言われた。何とか少しでも治したいため、自分でインターネットで色々検索し「緩消法」を見つけた。認定院で今後の話・診察・施術をしてもらいたくて来院。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代後半、男性
【主訴】今年の夏頃から右耳の耳鳴りが続いていて、聞きづらい。
【現病歴】2〜3ヶ月前、特に誘因なく右耳に高音のキーンとした耳鳴とそれによる難聴が出現した。耳鳴の強さには日内変動があり、物凄く強い時もあれば聞こえない時もある。近医耳鼻咽喉科を受診し検査をした結果、「細胞がやられているので、もう治らない」と言われた。何とか少しでも治したいため、自分でインターネットで色々検索し「緩消法」を見つけた。認定院で今後の話・診察・施術をしてもらいたくて来院。
続きを読む【現症】両耳を手掌で覆って塞ぐと、右耳だけ高音のキーンという耳鳴が聞こえるとのこと。難聴に関しては、耳鳴による音の聞きづらさはあるが、通常の会話は支障なし。頚部・右肩に可動域制限は認めなかった。右肩甲骨頭側に約12cmの横長の手術痕あり。
【施術と結果】緩消法の過去データ上、耳への血行不良を今よりも改善させることによる耳鳴改善率は約80%である事をご本人に説明し、施術を開始した。
施術前の触診では、右外耳孔前方と後方の筋群の緊張は、健側と比しやや高かった。まず、耳鳴は外耳孔前方を通る浅側頭動脈からの血行不良と関係があると考え、同部筋群(以下、部位A)の筋緊張改善から試みた。約2分後、部位Aの弛緩を確認。耳鳴は主観で約1割減となった。その後変化が見られなかったため、次は外耳孔後方の筋群(以下、部位B)への施術に移った。
中耳・内耳は外頚動脈の枝から血液供給されているため、その枝の一つである後耳介動脈からの血行不良も関与していると考えた。よって、側頭骨乳様突起に付着する顎二腹筋後腹を中心に弛緩を試みた。約2分後、同部の筋弛緩を確認。耳鳴は主観で約4割減となった。その後変化が見られなかったため、次に、乳様突起の胸鎖乳突筋付着部付近から外頚動脈が通る側頚部頭側の筋群(以下、部位C)への施術に移った。約5分後、筋弛緩を確認。耳鳴は主観で約5割減となった。
その後再度、部位A・B・Cの順で合計約10分に渡り施術。最終的に、更に筋弛緩が得られ、耳鳴は主観で約7割減となり、聞こえやすくなったとの報告を受けた。それ以降は変化が出なかったため、耳や頚部と繋がる腰部側面筋群の弛緩が重要な旨を説明し、腰部への施術を行った。「もう治らない」と言われていた症状が初回で減ったため、喜んで頂けた。