【患者】60代後半、男性
【主訴】前かがみをすると腰が痛い。腰全体が凝っている。
【現病歴】約2年前に特に誘因なく腰痛が発生。他院整形外科にてリハビリや投薬加療を行うも、まだ継続している。特に立位での前傾時に痛い。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、男性
【主訴】前かがみをすると腰が痛い。腰全体が凝っている。
【現病歴】約2年前に特に誘因なく腰痛が発生。他院整形外科にてリハビリや投薬加療を行うも、まだ継続している。特に立位での前傾時に痛い。
続きを読む【現症】立位において腰痛を感じ始める胸腰部前屈の自動可動域(以下、同肢位ROM)は、約30°であった。第2~5腰椎高位の左右脊柱起立筋付近に痛みを感じる。
【検査所見】神経学的異常なし
【施術と結果】触診では、腰部後面から左右側面にかけて全体的に筋緊張が高く感じた。腰部側面の小指押圧深は左右とも約2cmであった。腰部後面の筋緊張亢進は左右側面の筋群と関連があると考え、まずは、腰部側面に緩消法を実施。
約2分で同部の筋弛緩を確認。同肢位ROMは約35°となり、痛みは10から7(NRS改変)と小さくなった。
効果があったため、同部に継続実施。約10分後、更なる筋弛緩を確認。同肢位ROMは約60°となり、痛みは10から5(NRS改変)と更に小さくなった。
効果が得られたため更に同部位に継続。約10分後、更なる筋弛緩を確認。腰部側面の小指押圧深は左右とも約4cmに改善しており、同肢位ROMは約70°に変化した。しかし、痛みは10から5(NRS改変)のままで変化がなかった。
ここで施術時間が終了となったが、初回施術で痛み・凝りが減り、前傾できる角度も改善したため喜んで頂けた。