【患者】 50代後半 男性
【主訴】 肩こりがひどく、長時間のデスクワークや運転で悪化している。
【現病歴】 約3年前から右肩の肩こりを自覚し始め、特にデスクワーク中や運転中に症状が悪化したため、知人の紹介により来院。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】 50代後半 男性
【主訴】 肩こりがひどく、長時間のデスクワークや運転で悪化している。
【現病歴】 約3年前から右肩の肩こりを自覚し始め、特にデスクワーク中や運転中に症状が悪化したため、知人の紹介により来院。
続きを読む【現症】 右肩甲骨上角周辺に圧痛がある。右肩の肩こりがひどくなると頭痛が誘発される。日常生活における肩関節可動域は確認できない。
【施術と結果】 本症例は、約3年前から右肩甲骨上角周辺の圧痛を訴えているが、目視及び触察により腫脹や熱感が確認できなかったことから、痛みの一つの要因として、右肩甲骨上角周辺の筋緊張による血行不良であろうと考えた。 はじめに、痛みを訴える右肩甲骨上角周辺で最も圧痛を感じる部位を指示してもらい、触察にて筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、右肩甲骨上角周辺の圧痛が10から5(NRS改変)と減少した。変化が確認できたため、引き続き同部位周辺に緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、圧痛が10から3(NRS改変)と減少した。
右肩甲骨上角周辺の筋緊張は、腰部筋群の筋緊張により肋骨が下方へ引っ張られることが要因と考え、触察にて第2腰椎棘突起から右外方へ4横指周辺に筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約3分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、右肩甲骨上角周辺の圧痛が10から0(NRS改変)と消失した。
「長年悩んでいた肩こりがこんなに改善するとは思わなかった。これなら仕事にも集中できそう。」と報告。右肩甲骨上角周辺の圧痛が主観で消失し、肩こりの自覚も軽減したことに喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。