【患者】60代 男性
【主訴】歩行時に左膝外側が痛い。
【現病歴】約20年前に交通事故により身体左側を強打。その後、左腓骨頭周辺に慢性的な疼痛が発症。整骨院にて加療していたが改善せず、紹介により来院。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代 男性
【主訴】歩行時に左膝外側が痛い。
【現病歴】約20年前に交通事故により身体左側を強打。その後、左腓骨頭周辺に慢性的な疼痛が発症。整骨院にて加療していたが改善せず、紹介により来院。
続きを読む【現症】左腓骨頭周辺部に圧痛が発症し、歩行時および屈伸動作で疼痛が誘発された。関節可動域制限は確認できない。
【施術内容・結果】本症例は、日常生活動作中に左腓骨頭周辺部に疼痛を訴えていたが、触察により腓骨頭周辺に熱感や腫脹が確認できなかった。左腓骨頭周辺部痛の要因として、腓骨頭周辺に付着する筋群の筋緊張による血行不良であろうと考えた。
はじめに、患者に疼痛部位を自己指示させ、圧痛点を同定した。その圧痛点に対し緩消法を約1分施術し、圧痛が10から3(NRS改変)に減少したことを確認した。変化が確認できたため、続けて同部位周辺の圧痛点に対して約2分施術し、圧痛が10から8(NRS改変)に減少したことを確認した。
次に、患者が歩行時痛の残存を訴えたため、施術部位を変更した。腓骨頭周辺の筋緊張は、腰部筋群の緊張を誘発している可能性を考え、残り時間を用いて腰部側面の筋緊張部位を緩消法にて施術し、筋弛緩を確認した。
その結果、歩行時痛は 10 から 0(NRS改変)へと消失し、日常生活動作も支障なく行えるようになった。
「20年痛かった痛みが消えたのはびっくりした。何やっても治らなかった痛みが消えて嬉しい」と、痛みが消失したことに喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。