【患者】60代後半、女性
【既往歴】-
【現病歴】約5年前に特に誘因なく両膝部に痛みが発生し、正座が困難になった。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半、女性
【既往歴】-
【現病歴】約5年前に特に誘因なく両膝部に痛みが発生し、正座が困難になった。
続きを読む【現症】安静時痛はないが、正座をしようとすると両膝部から大腿にかけて痛みと引脹感が発生し、正座が困難である。正座時の踵臀距離は約5㎝であった。
【施術と結果】本症例は、約5年前から続く両膝部の痛みを訴えているが、目視と触察にて腫脹や熱感が確認できなかったため、両膝部周辺から大腿部の筋緊張が痛みの一つの要因であると考えた。
まず、痛みを訴える両膝蓋骨上部を触察し、筋緊張が確認できたため、緩消法にてそれぞれ約2分弛緩したところ、両膝部の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
両膝部の痛みは消失したが、正座時の両大腿部の引脹感は変化がなかったため、両大腿部の引脹感を引き起こすと考えられる下前腸骨棘周辺に施術を移行した。下前腸骨棘周辺を触察し、筋緊張が確認できたため、緩消法にて約3分弛緩したところ、正座時の両大腿部の引脹感が5割減となり、踵臀距離は約3㎝となった。
両大腿部の引脹感に変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約3分弛緩したところ、正座時の両大腿部の引脹感が10割減と消失し、踵臀距離は0㎝となった。
ご本人の希望により短時間の施術であったが、「あら、正座ができる。まぁびっくり!」と驚きの表情であった。