【患者】80代前半 女性
【主訴】歩行時に腰が痛いのと、体が硬くて歩きにくい。スーパーのカートや杖があれば歩ける。
【現病歴】約3年前に側弯症を発症してから腰痛が徐々に増悪してきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 女性
【主訴】歩行時に腰が痛いのと、体が硬くて歩きにくい。スーパーのカートや杖があれば歩ける。
【現病歴】約3年前に側弯症を発症してから腰痛が徐々に増悪してきた。
続きを読む【現症】安静時痛なし。歩行時痛あり。歩行時の不安定感あり。立位時の胸腰部可動域(以下、ROM)左側屈約-10°。(腰椎左凸、胸椎右凸)、院内での5m歩行時間は約13.5秒。
【施術と結果】本症例は、約3年以上続く側弯症後に発症した腰痛を訴えているが、既往歴と慢性的な症状であることから症状の要因は腰部の筋緊張であると推察した。
触察によって腰部側面押圧深は左約1.0cm、右約3.0cmと筋緊張を認めた。同部位を約10分施術し、押圧深は左約2.0cm、右約4.5cmと筋弛緩を認めた結果、歩行時の腰痛は10から7(NRS改変)となった。
次に、腹直筋の緊張が影響していると考え触察したところ筋緊張を認め、同部位に約10分施術し筋弛緩した結果、痛みは10から0(NRS改変)と消失した。また、立位時の胸腰部可動域(以下、ROM)左側屈約-5°となった。
最後に左腹斜筋に対して約10分施術して筋弛緩した結果、立位時の胸腰部可動域(以下、ROM)左側屈約-3°となった。また、院内で約5mの歩行を計測した結果、約13.5秒から約9.5秒となった。
「椅子から立ち上がった瞬間に楽なのが分かりました。姿勢も伸ばしやすくなりました」と喜んでいただけた。