20年前に柔道で負傷し発生した頚部痛が2分以内に改善した例

【現症】安静時痛あり。頚部屈曲約10°・伸展約10°で痛みが悪化する。

【施術と結果】本症例は、約20年前に柔道で負傷してから続く頚部痛を訴えているが、目視と触察にて腫脹や熱感が確認できなかったため、負傷時に筋緊張が発生したことが痛みの一つの要因であると考えた。

　まず、痛みを訴える第7頚椎棘突起から左外側に約2cmの部位を触察したところ、約20mm大のしこりが確認できたため、緩消法にて約2分弛緩したところ、安静時の痛みが10から0(NRS改変)と消失し、日常生活上の可動域制限も確認できなくなった。

　痛みは消失したが、再発防止を目的とし、頚部痛を誘発すると考えられる腰部側面の筋緊張部位を緩消法にて約25分弛緩し終了した。

　「長年悩んでいたのがうそのように首が軽いです。」とお喜びの表情であった。