【患者】70代前半、女性
【主訴】階段の昇り降りの時に膝が痛くなるので、手摺りを持って一歩ずつゆっくりじゃないと歩けない。
【現病歴】約8年前、特に誘因なく左膝痛が発生。近医整形外科を受診し、変形性膝関節症の診断を受けた。鎮痛剤内服とリハビリ通院をするも、内服薬は副作用が出たため中止となった。以後、通院はしているが、まだ明らかな歩行動作の改善は得られていない。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】70代前半、女性
【主訴】階段の昇り降りの時に膝が痛くなるので、手摺りを持って一歩ずつゆっくりじゃないと歩けない。
【現病歴】約8年前、特に誘因なく左膝痛が発生。近医整形外科を受診し、変形性膝関節症の診断を受けた。鎮痛剤内服とリハビリ通院をするも、内服薬は副作用が出たため中止となった。以後、通院はしているが、まだ明らかな歩行動作の改善は得られていない。
続きを読む【現症】当院の1・2階を繋ぐ階段での昇降動作(以下、同動作)では、手摺りを使用しないと歩行できない。また、時に両足を揃えながら一歩ずつの歩行となっている。
【施術と結果】左膝は、触診にて膝蓋跳動は無いため、膝周囲の筋緊張亢進が要因の一つと考えた。また、膝周囲の筋緊張亢進は腰部筋群の筋緊張亢進と関連していると考えたため、まずは腰部筋群の施術から開始した。
触診で腰部の最も筋緊張が高く感じる箇所から施術開始。約5分で筋弛緩を確認。同動作での痛みは10から5(NRS改変)と半減し、足を揃えての昇降動作が無くなった。
変化が見られた事から、同部位への施術を継続。約20分で更なる筋弛緩を確認。痛みは10から1〜2(NRS改変)と小さくなり、同動作では手摺りを使用せず昇降が可能となった。「すごく歩きやすくなった!」と喜んで頂けた。