【患者】80代前半 女性
【主訴】歩くときにビー玉を踏んでいるような痛みが両足裏に出る。
【現病歴】30年前ころから両足底の趾関節部にビー玉を踏んでいるような痛みが歩行時に出るようになった。10年前に脊柱管狭窄症の手術を受けた。足底部は安静時に発痛は無く、歩行時は痛みでかばうような歩き方になってしまう。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代前半 女性
【主訴】歩くときにビー玉を踏んでいるような痛みが両足裏に出る。
【現病歴】30年前ころから両足底の趾関節部にビー玉を踏んでいるような痛みが歩行時に出るようになった。10年前に脊柱管狭窄症の手術を受けた。足底部は安静時に発痛は無く、歩行時は痛みでかばうような歩き方になってしまう。
続きを読む【現症】両足裏の趾関節部にビー玉を踏んでいるような痛みが発生する。痛みは歩行時に出る。
【施術と結果】本症例は、歩行時、足裏の趾関節部の痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかった為、血行不良が要因ではないかと考えた。また、多発性血管炎との関連も踏まえ様子を伺いながら行っていった。
先ず、足裏の血行不良は腰部から下肢の筋緊張ではないかと推測した。腰部は術後であるため、筋緊張はあるものと考え、痛みが若干強いと訴える左膝裏から先に触察し、筋緊張を確認した。緩消法を約1分施し、筋弛緩を確認した時点で、足関節甲側にも歩行時痛があると報告を受けた。結果、足裏の痛みに変化は出なかったが、足関節甲側の痛みは10から5(NRS改変)となり、歩きやすくなったとご本人主観での報告を受けた。
次に、痛みのある足底部を触察し、足底筋と思われる筋に筋緊張を確認。緩消法を約5分施し、筋弛緩を確認したた結果、足底の痛み、足関節甲側の痛みが共に10から0(NRS改変)と消失した。
持病があること、腰部の筋弛緩は行っていない為、再発も考えられますとお伝えしましたが30年痛みが無くなったことがなかったのにと、大変驚かれておりました。