【患者】30代後半 男性
【主訴】腰部右側から右臀部にかけて痛む
【現病歴】1ヶ月前に仕事で重量があるものを引っ張っていた際に腰部右側に痛みが走り、直後に頸部右側から背部右側の筋が硬直したようになり、一瞬体全体に震えが生じた。近医整形外科にて筋緊張が原因で休養を取るように言われたが、勤務先では聞き入れてもらえなく、肉体労働を続けていた。症状の増悪により一週間前からデスクワークになった。知人の紹介でご来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】30代後半 男性
【主訴】腰部右側から右臀部にかけて痛む
【現病歴】1ヶ月前に仕事で重量があるものを引っ張っていた際に腰部右側に痛みが走り、直後に頸部右側から背部右側の筋が硬直したようになり、一瞬体全体に震えが生じた。近医整形外科にて筋緊張が原因で休養を取るように言われたが、勤務先では聞き入れてもらえなく、肉体労働を続けていた。症状の増悪により一週間前からデスクワークになった。知人の紹介でご来院された。
続きを読む【現症】右臀部に痛みが強く、胸腰部右側も痛む。歩行は跛行になり、歩くたびに痛みが腰部右側から右臀部に発生する。
【施術と結果】本症例は、1ヶ月前に発症し、1週間前より増悪した腰部右側から右臀部の痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は医師の診断の通り、筋緊張による血行不良と推測した。
胸腰部の触察の際に過敏痛があり、発症時に頸部にも違和感があったとのことから、先ず、頸部から施術を行うこととした。頸部関節可動域(以下、ROM)側屈、自動、約10°胸鎖乳突筋の縦の1/2、背側の部位に筋緊張を確認した。頸部回旋動作は可能であったことから、回旋動作にて約1分緩消法を施し、筋弛緩を確認した結果、頸部ROM側屈、自動、約40°となり、胸腰部の痛みは10から8(NRS改変)となって、触察時の過敏痛も本人主観で5割減と報告を受けた。
次に、腰部側面を触察し、体表より押圧深約2cmの筋に筋緊張を確認。緩消法を約5分施し、押圧深約4cmとなった結果、痛みは10から5(NRS改変)となった。右臀部の痛みに変化がなかった為、臀部右側の痛みを訴えている部位から真上方向の腸骨稜上縁を触察し、筋緊張を確認し、緩消法を約5分施し、筋弛緩を確認した結果、腰部右側の痛みは10から2(NRS改変)、右臀部の痛みは10から0(NRS改変)となった。
痛みの残存する腰部の筋に対し約5分施術し、筋弛緩を確認した結果、腰部の痛みも10から0(NRS改変)となり、これならバスケットボールも出来ると笑顔でジャンプをされていた。外国籍の方で症状や状況の解釈が不明確であったが、痛みが無くなりとても喜ばれておりました。