【患者】50代前半 女性
【主訴】 頸部右側から肩にかけて痛い。
【既往歴】虫垂炎術後、むち打ち。
【現病歴】20年以上前から症状があり、2か月前より、痛みが増してきた。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代前半 女性
【主訴】 頸部右側から肩にかけて痛い。
【既往歴】虫垂炎術後、むち打ち。
【現病歴】20年以上前から症状があり、2か月前より、痛みが増してきた。
続きを読む【現症】頸部右側の胸鎖乳突筋と肩甲挙筋と思われる筋に痛みと重さが常にあり、歯ぎしりの影響もあってか右頬も痛む。
【施術と結果】本症例は、2か月前より症状が増悪した20年続く頸部右側から肩部の痛みを訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから痛みの要因は筋緊張による血行不良と推測した。
先ず、痛みを訴える頸部右側から肩部にかけて触察し、胸鎖乳突筋の起始部、乳様突起下縁に筋緊張を確認した。緩消法を約1分施し、筋弛緩を確認した結果、顎の開閉が楽になったとご本人から報告を受けた。更に胸鎖乳突筋の筋緊張部位に対し約5分、鎖骨方向に順次施術していき筋弛緩を確認した結果、頸部右側の痛みは10から3(NRS改変)となった。
次に、肩部の筋を触察し、肩甲挙筋、斜角筋と思われる筋に筋緊張を確認したが、胸腰部の筋緊張も関連があると考え腰部側面を触察し、右腹斜筋に筋緊張を確認した。緩消法を約3分施し、筋弛緩を確認した結果、肩部の痛みが10から5(NRS改変)となり、頸部右側の痛みは10から1(NRS改変)となった。
最後に、肩甲挙筋と思われる筋緊張部位に約3分緩消法を施し、筋弛緩を確認した結果、肩部、頸部右側の痛みは共に10から0(NRS改変)となった。痛みや重さから何十年ぶりに解放されたととても喜ばれておりました。
後日、朝まで痛みを感じることなく眠れるようになりましたとご報告をいただきました。