【患者】60代後半 男性
【主訴】数日前に咳とくしゃみにより左脇腹がピキッとなって、それ以来お腹が痛く、咳やくしゃみをするのが怖い。
【現病歴】数日前に咳とくしゃみにより突発的に左脇腹に引張感が発症。それ以来ずっと違和感を感じ治らない。元々、ぎっくり腰で来院し継続して通っている方である。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代後半 男性
【主訴】数日前に咳とくしゃみにより左脇腹がピキッとなって、それ以来お腹が痛く、咳やくしゃみをするのが怖い。
【現病歴】数日前に咳とくしゃみにより突発的に左脇腹に引張感が発症。それ以来ずっと違和感を感じ治らない。元々、ぎっくり腰で来院し継続して通っている方である。
続きを読む【現症】痛みは第10胸椎(以下、T10)高位辺りから)上下周辺につるような違和感がある。安静時痛なし。咳やくしゃみをしたり、大きな声を出したりと腹筋を使うような動作をすると引張感を伴う痛みが出る。
【施術と結果】本症例は数日前に発症したぎっくり腹であるが、患部を目視及び触察するも熱感、腫脹が確認できなかった為、筋緊張による血行不良が要因であると考えた。
先ず、ご本人に一番辛い動作をお聞きしたところ、腹部を膨らませたり、大きな声を出したりすると引張感を伴う痛みが出るという事であった為、腰部真横から前方の腹斜筋辺りの筋緊張が要因であろうと考え、触察すると腹斜筋周辺の筋緊張が顕著であった。
T10の真下、腹斜筋周辺に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、動作時痛が10から5(NRS改変)となった。
効果が確認できた為、引き続き同箇所に緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。その結果、動作時痛が10から0(NRS改変)と消失した。次に、T10周辺に癒着様があったため、これも要因の一つと考え、再発防止のために弛緩していった。
残り時間は施術箇所を腰部真横から深部を弛緩していく事とし、当日は終了した。最終的には日常動作では問題がない状態まで痛みが消失し、「凄く楽になった!」と喜んでいただけた。