約2ヶ月前より手を後ろに回すと痛む症状に対する改善例

【現症】結帯動作疼痛により可動域制限。右肘関節軽度屈曲、右肩関節伸展、内旋。右母指先端部が仙骨3番（以下、S3）を示す。右肩関節可動域（以下、ROM)自動で2ndポジション内旋約5°。

【施術と結果】本症例は、誘因なく発生している為、肩関節周辺部の筋緊張が要因の１つであり、その原因として腰部筋群の緊張による血行不良であると考えた。

　まず、右肩関節周辺部の筋緊張を触察し、その患部に緩消法を約3分行い筋弛緩を確認した。右肩関節ROM自動で2ndポジション内旋 10°に拡大した。続けて同患部に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。その周辺部の筋緊張を確認し弛緩を進めていくと、硬い筋繊維を触察しさらに緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。右肘関節軽度屈曲、右肩関節伸展、内旋。右母指先端部が腰椎5番（以下、L5）棘突起部を示し拡大した。

　次に、最初に考えた腰部筋群の筋緊張に対し緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。右肩が軽くなったとお喜びいただいた。続けて腰部筋に対し緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。右肩関節ROM 自動で2ndポジション内旋 15°に拡大し右肘関節軽度屈曲、右肩関節伸展、内旋。右母指先端部がL3棘突起部を示し拡大した。腕を後ろに回した時の痛みが軽減しお喜びいただき、続けて筋肉を軟らかくするよう話した。