1年前から続く、歩行時に感じる不快な左下腿外側痛の改善例

【現症】椅座位からの起立動作では痛みの発生はなく、歩行時にのみ痛みが出現するとの事。歩幅などの影響は確認出来なかった。

【検査結果】下肢に知覚鈍麻領域なし

【施術と結果】本症例は、特に誘因なく発生していることと、下腿そのものには病的所見が無く他の症状も同時に訴えていることから、腰部側面の筋緊張亢進を疑った。触察にて筋緊張の程度を確認するも、健側患側の左右差は確認できなかったが、腰部を最初の施術部位とした。

　まず、施術者①の施術開始から約5分で弛緩を確認。痛みは10から4（NRS改変）と小さくなった。変化が見られた事から、同部位への施術を継続する事とした。

　次に施術者②に交代し、約2分で弛緩を確認。痛みは10から0（NRS改変）と消失した。この後は、再発の抑制と他の症状へ対応の為の施術を行い、合計約40分の施術時間は終了となった。

【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者①が行った。