【患者】60代前半 男性
【主訴】半年ぐらい前に転んだ時に右手をついてしまい骨折し、ギブスをしていたら手首が動かなくなった。それから買い物に行っても手のひらを上に向けられない為にお釣りを受け取る事ができない。
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前に転倒した際、右手掌を地面についてしまい、月状骨と舟状骨を骨折した。2ヶ月ギブスをしていたらそれ以降ギブスを外しても手首の回外が困難になり右前腕部背側に痛みが生じる。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代前半 男性
【主訴】半年ぐらい前に転んだ時に右手をついてしまい骨折し、ギブスをしていたら手首が動かなくなった。それから買い物に行っても手のひらを上に向けられない為にお釣りを受け取る事ができない。
【既往歴】ー
【現病歴】約1ヶ月前に転倒した際、右手掌を地面についてしまい、月状骨と舟状骨を骨折した。2ヶ月ギブスをしていたらそれ以降ギブスを外しても手首の回外が困難になり右前腕部背側に痛みが生じる。
続きを読む【現症】右手関節回外動作可動域（以下、ROM）約10°で右前腕部背側に痛みが生じる。安静時痛は無く、日常生活上の可動域制限あり。
【施術と結果】本症例は、骨折後のギブス装着期間が長期続いた為に右前腕部の筋拘縮により痛みが生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、右前腕部周辺の筋緊張が要因と考えた。
先ず、右手関節回外動作で最も痛みを感じる部位を示指で示してもらったところ、右前腕部背側近位1/3周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、右手関節回外動作での右前腕部の痛みは10から8（NRS改変）と小さくなった。右手関節ROMは自動で回外動作約40°と改善が見られた為、続けて同部位周辺に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認。結果、右手関節回外動作での右前腕部の痛みは10から1（NRS改変）と小さくなった。右手関節ROMは自動で回外動作約90°と正常可動域まで変化した。
こんなに痛みなく動かせる様になるならもっと早く来れば良かったと嬉しい報告を受けた。
