【患者】80代後半 男性
【主訴】右腰から臀部にかけて痛い
【現病歴】2週間前に木を運んでいた際に腰部右側に発痛、翌日から右臀部にも発痛が出始めた。1週間前より寛解傾向にあるが、まだ残存する痛みがあり、ご家族の紹介でご来院された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】80代後半 男性
【主訴】右腰から臀部にかけて痛い
【現病歴】2週間前に木を運んでいた際に腰部右側に発痛、翌日から右臀部にも発痛が出始めた。1週間前より寛解傾向にあるが、まだ残存する痛みがあり、ご家族の紹介でご来院された。
続きを読む【現症】歩行時に右脚を前に出そうとすると右臀部に電気が走るような痛みが出る。腰部関節可動域(以下、ROM)前屈、自動、約20°で腰部右側に発痛。安静時に痛みはない。
【施術と結果】本症例は、寛解傾向にある2週間続く腰部右側から右臀部の可動時痛を訴えており、目視・触察にて熱感や腫脹は確認できなかったことから、痛みの要因は筋緊張による血行不良と推測した。
先ず、右臀部の痛みは、腰部の筋弛緩で改善できるのではないかと考え、腰部側面を触察し、体表より押圧深約3cmの筋に筋緊張を確認した。緩消法を約2分施し、押圧深約4cmとなった結果、腰部ROMが前屈、自動、約30°となった。その為、更に約5分継続し、押圧深約6cmとなった結果、腰部ROMは前屈、自動、約45°となり、右臀部の痛みも10から5(NRS改変)となったと報告を受けた。
次に、右臀部の痛みは軽減はしたが、まだ残存しているため、痛みを訴える部位の真上方向の腸骨稜上縁周辺を触察し、筋緊張を確認した。同部位に約5分緩消法を施し、筋弛緩を確認した結果、右臀部の痛みは10から0(NRS改変)となり、歩いても痛みが無くなっているとご本人から報告を受けた。