【患者】50代後半 男性
【主訴】午前中は平気だったが、午後になってから脚が重くなって固まって力が入らない感じ。時々こういうことがあるが、いつもより回復が遅いので動けずに困っている。
【既往歴】10年前パーキンソン病と診断され、服薬しつつ経過観察中。
【現病歴】3時間ほど前から下肢の硬直感および圧重感が増悪し、現在も自動運動困難。ときどき同様の症状があるとのこと。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 男性
【主訴】午前中は平気だったが、午後になってから脚が重くなって固まって力が入らない感じ。時々こういうことがあるが、いつもより回復が遅いので動けずに困っている。
【既往歴】10年前パーキンソン病と診断され、服薬しつつ経過観察中。
【現病歴】3時間ほど前から下肢の硬直感および圧重感が増悪し、現在も自動運動困難。ときどき同様の症状があるとのこと。
続きを読む【現症】背臥位での下肢自動運動困難。離床動作不可。
【施術と結果】本症例は、本人の意識や受け答えがはっきりしており過去にも同様の症状の経験があるとのことであったが、なにか異常あったら施術を中止して医科を受診することを承諾の上で施術を行った。下肢の硬直感と圧重感を訴えることから、腰部および鼠径部の筋緊張による血行不良と考えて触察し、筋緊張を確認した。
はじめに、もっとも強い筋緊張が確認された両側鼠径部周辺に約2分ずつ施術し、筋弛緩を確認した。その結果、背臥位での両足関節の自動底屈・背屈が確認された。引き続き、同部位に約5分ずつ施術し、筋弛緩を確認した。その結果、背臥位で下肢全体の自動屈伸運動が確認できた。引き続き、同部位および腰部側面から腹側にかけての広範囲に約20分施術し筋弛緩を確認した。その結果、離床動作および室内歩行が可能になった。
動けるようになってよかったと喜ばれていた。