【患者】60代前半、女性
【既往歴】右膝関節水腫(約2年前)
【主訴】右膝が腫れて曲げると痛む。体重を掛けると痛いので歩行時は庇っている、犬の散歩も辛い。2年前の関節痛と似ている。
【現病歴】農家の仕事を長年従事している。約2年前に右膝関節痛を発症し近医整形外科で関節水腫と診断され関節穿刺を行った。今回も同様の症状だと訴えている。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】60代前半、女性
【既往歴】右膝関節水腫(約2年前)
【主訴】右膝が腫れて曲げると痛む。体重を掛けると痛いので歩行時は庇っている、犬の散歩も辛い。2年前の関節痛と似ている。
【現病歴】農家の仕事を長年従事している。約2年前に右膝関節痛を発症し近医整形外科で関節水腫と診断され関節穿刺を行った。今回も同様の症状だと訴えている。
続きを読む【現症】安静時痛なし。荷重時に右膝関節全体に痛みあり。正座時の踵臀部間距離は約15㎝で痛みのため制限あり。
【施術と結果】本症例は約3ヶ月前から続く右膝関節痛を訴えているが、外傷性ではなく慢性的な痛みである事から痛みの要因は筋緊張による血行不良と推察した。
大腿直筋付着部の右下前腸骨棘周辺を触察したところ筋緊張を確認した。約2分施術した結果、正座時の踵臀部間距離は約7㎝となった。
次に、右大腿部前面中央部から下前腸骨棘の範囲の筋緊張部位に約15分施術した結果、正座時の踵臀部間距離は約3㎝となり、荷重時の右膝関節痛みは10から0(NRS改変)と消失した。
最後に、膝窩周辺の筋緊張部位に約10分施術した結果、正座時の踵臀部間距離は約0㎝となった。下肢の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因だと説明し腰部側面の施術を行った。同部位に対し約15分施術したところ腰部側面の押圧深は左約2.5㎝から約3.5mと筋弛緩を確認し本日の施術を終了した。
「全然、痛くない。膝を曲げられる」と喜んでいただけた。