【患者】50代後半 女性
【主訴】20年前に右耳がほとんど聞こえない。右側で話されても聞こえないので左側から話してほしい。
【既往歴】−
【現病歴】約20年前、特に誘因なく右耳が聞こえなくなり、近位耳鼻科で突発性難聴と診断された。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】50代後半 女性
【主訴】20年前に右耳がほとんど聞こえない。右側で話されても聞こえないので左側から話してほしい。
【既往歴】−
【現病歴】約20年前、特に誘因なく右耳が聞こえなくなり、近位耳鼻科で突発性難聴と診断された。
続きを読む【現症】主観により、左耳よりも右耳の方が聞こえにくく、左耳に比べ右耳の聞こえは約2割。頚部関節可動域制限は確認できない。安静時痛なし。
【施術と結果】本症例は、約20年前に右耳の突発性難聴を発症した。頚部右側周辺の筋緊張による血行不良が突発性難聴の要因であろうと考えた。
主観により、左耳に比べ右耳の聞こえは約1割であり、左側から声をかけないと声が全く聞こえないと報告を受けた。
はじめに、触察により後耳介動脈周辺の血行不良の要因であろうと考え、右乳様突起前方周辺を触察したところ、顎二腹筋辺りに筋緊張を確認した。同部位周辺に緩消法を約1分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、主観により左耳に比べ右耳の聞こえは約2割と大きくなった。改善が見られた為、更に同部位周辺に緩消法を約1分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、主観により左耳に比べ右耳の聞こえは約3割と大きくなった。大きな変化が確認出来ないことから、頚部右側の筋緊張による血行不良であろうと考え、触察により右胸鎖乳突筋停止部周辺に筋緊張を確認し、同部位に緩消法を約4分施術し、筋弛緩を確認した。その結果、主観により左耳に比べ右耳の聞こえは約9割と大きくなり、右側から話しかけると右耳でも聞こえるようになったと報告を受けた。
もう、20年も前から聞こえなかったから聞こえるようになって嬉しい。人生に希望が持てました。と喜んだ様子で笑顔で帰路につかれた。